妹を溺愛する兄が先に結婚しました

そっと離れた時原。

珍しくその顔が微かに熱を持っていた。


倒れた私の腕を引っ張って、身体を起こしてくれる。


「はい。……あんまり俺の前で脱がないでね」


そう言って、脱ぎっぱなしの服を渡してくれた。


着ながら……。

「どうして?」と問う。


「俺も男だよ。普通に真崎で興奮するからね。襲いたくなる」


「──っ!」


時原らしからぬ発言に自分の顔が赤くなる。


……覚えておいて、ってそういうことか。


ちゃんと男だってわかってるけど、強引なところがあるのは初めて知った。


それもいいな、なんて思った私。


自分にこんな一面があるのも、初めて知った。