折部くんは去り際に私の肩をポンと叩いて……、

「ま、上手くやれよ」と言い残した。


そんな彼の背中を見送りながら、思う。


……ごめんね、折部くん。


あなたを傷つけてしまったけど、

それでも私はこの未来になって良かったと思っている。


今でも折部くんを好きだったら、きっと時原を好きになっていない。


苦しい思いもしたけど、私は今が最高の未来だと言い切れる。



どうしようもなく時原が好きだから。