片想い相手に、別の人と上手くいくよう協力されて辛くならないわけがない。
無責任なことをしたくなかったから私は爽に言わなかった。
「すごいね、結咲は。そういうことまで考えてるんだ」
「普通考えるでしょ」
「自分も片想いしてるのに、そこまで相手のことを考えられる人ってそんなに多くないと思うよ」
「そんな結咲だから私は羨ましく思った」と最後に付け足した。
時間になって、キャプテンの爽は点呼を取るためみんなを整列させに行った。
1人になった私に、
「おはよう」と時原が声をかけた。
「あ、おはよ」
顔を見ただけで恥ずかしさが蘇る。
すると、時原は表情を崩してふっと微笑んだ。
「仲直りしたんだ」
「え?……あ、うん。ご心配おかけしました」
「ううん。良かったね」
そう言いながら、私の頭に時原の手がポンポンと優しく乗っかった。
時原はパーソナルスペースが広そうなのに、意外とこういうことを平気でできてしまう……のか?
昨日のこともあるから、触れられると必要以上に胸が鳴る。
……私が意識しすぎ?
無責任なことをしたくなかったから私は爽に言わなかった。
「すごいね、結咲は。そういうことまで考えてるんだ」
「普通考えるでしょ」
「自分も片想いしてるのに、そこまで相手のことを考えられる人ってそんなに多くないと思うよ」
「そんな結咲だから私は羨ましく思った」と最後に付け足した。
時間になって、キャプテンの爽は点呼を取るためみんなを整列させに行った。
1人になった私に、
「おはよう」と時原が声をかけた。
「あ、おはよ」
顔を見ただけで恥ずかしさが蘇る。
すると、時原は表情を崩してふっと微笑んだ。
「仲直りしたんだ」
「え?……あ、うん。ご心配おかけしました」
「ううん。良かったね」
そう言いながら、私の頭に時原の手がポンポンと優しく乗っかった。
時原はパーソナルスペースが広そうなのに、意外とこういうことを平気でできてしまう……のか?
昨日のこともあるから、触れられると必要以上に胸が鳴る。
……私が意識しすぎ?



