「あ、静也」
真崎を探していた俺は、廊下で和奏に出くわした。
無視して通り過ぎようとして。
「部屋に戻らねぇの?」と聞かれたので、
立ち止まって振り返る。
「……和奏は?部屋に戻るの?」
「え、うん。そうだけど」
何を当たり前のことを、という顔をされた。
「ならラウンジに寄って。……爽がいるから」
俺がそう言うと、和奏は一瞬戸惑ったように視線を揺らした。
「……わかった」
その返事を聞いて、再び歩みを進めようとした時。
「あ……」と和奏が小さく声を漏らして。
「もしかして、誰か探してる?」
そう聞かれた。
「うん……、真崎を」
「真崎なら裏庭にいる」
なんで知ってるんだろうと思ったけど、聞いて時間を取られるのも嫌だったので何も言わず裏庭に向かった。
夏の夜、しかも山の中。
ほのかに掠める風が涼しい。
裏庭なんてあったんだ、と思いながら出てみれば、座り込む女子の姿があった。
大きめのTシャツにショートパンツを履いていて、普段見る恰好より露出度が高め。
足を抱えるように小さく座っている彼女の視線は、地面へジーッと向いている。
真崎を探していた俺は、廊下で和奏に出くわした。
無視して通り過ぎようとして。
「部屋に戻らねぇの?」と聞かれたので、
立ち止まって振り返る。
「……和奏は?部屋に戻るの?」
「え、うん。そうだけど」
何を当たり前のことを、という顔をされた。
「ならラウンジに寄って。……爽がいるから」
俺がそう言うと、和奏は一瞬戸惑ったように視線を揺らした。
「……わかった」
その返事を聞いて、再び歩みを進めようとした時。
「あ……」と和奏が小さく声を漏らして。
「もしかして、誰か探してる?」
そう聞かれた。
「うん……、真崎を」
「真崎なら裏庭にいる」
なんで知ってるんだろうと思ったけど、聞いて時間を取られるのも嫌だったので何も言わず裏庭に向かった。
夏の夜、しかも山の中。
ほのかに掠める風が涼しい。
裏庭なんてあったんだ、と思いながら出てみれば、座り込む女子の姿があった。
大きめのTシャツにショートパンツを履いていて、普段見る恰好より露出度が高め。
足を抱えるように小さく座っている彼女の視線は、地面へジーッと向いている。



