妹を溺愛する兄が先に結婚しました

「違います。

……私が、一方的に結咲に嫉妬しただけで」


「だろうな。結咲は和奏なんて気にしてないし」


「──っ!」


意地悪な言い方。


先生相手に顔を(しか)める。


「嫌味で言ったつもりはないよ。


……和奏を泊めたのは、俺にしては甘かったと思ってるけど。

決めたのは俺。


結咲はただ巻き込まれただけ。

家に来た“お兄ちゃんの結婚相手の兄弟”がたまたま“同級生”だっただけ、くらいにしか思ってないんじゃないかな」


……わかってる。

そんなことわかってるけど。


どうしようもないこの思いのやり場がわからない。



~Side 爽 END~