「け、経緯はわかったけど……。
それって、爽との関係も高校までってこと?」
「そんなつもりはねぇよ。
親が勝手に言ってるだけで、俺は認めさせるつもりでいる」
「そ、そっか……」
「うん……。だから、爽に言わないでほしいんだ。余計な心配をかけたくない」
内心、すごく複雑。
もし私が爽の立場だったら言ってほしい。
自分だけ知らないままなんて嫌だ。
……だけど、和奏が抱えている問題があまりにも別世界すぎる。
私なんかが口にできるはずもない。
だから、了承するしかなかった。
「わかった。言わない」
***
2週間が始まった。
兄とゆかなさんが話をしに行ったついでに和奏の荷物を持って帰ったので、和奏は翌日から部活に行くことになった。
3日ぶりの部活のせいかいつもよりテンション高め。
大きくボールを飛ばして部員に怒られている。
今までだったら、アホだな〜、とか思ってたかもしれない。
だけど、一度和奏の憐れな姿を見てしまった今、何をどう受け止めていいかわからない。
わかったことがあるとすれば、私は和奏をよく知らなかったんだな、ということ。
それって、爽との関係も高校までってこと?」
「そんなつもりはねぇよ。
親が勝手に言ってるだけで、俺は認めさせるつもりでいる」
「そ、そっか……」
「うん……。だから、爽に言わないでほしいんだ。余計な心配をかけたくない」
内心、すごく複雑。
もし私が爽の立場だったら言ってほしい。
自分だけ知らないままなんて嫌だ。
……だけど、和奏が抱えている問題があまりにも別世界すぎる。
私なんかが口にできるはずもない。
だから、了承するしかなかった。
「わかった。言わない」
***
2週間が始まった。
兄とゆかなさんが話をしに行ったついでに和奏の荷物を持って帰ったので、和奏は翌日から部活に行くことになった。
3日ぶりの部活のせいかいつもよりテンション高め。
大きくボールを飛ばして部員に怒られている。
今までだったら、アホだな〜、とか思ってたかもしれない。
だけど、一度和奏の憐れな姿を見てしまった今、何をどう受け止めていいかわからない。
わかったことがあるとすれば、私は和奏をよく知らなかったんだな、ということ。



