俺は笑顔を作って、答えた。
「聞こえてるよ」
なんでだろう。
真崎はいつも俺の些細な変化に気付く。
ほんとにすごいと思う。
真崎よりもずっと前から一緒にいた和奏や爽ですら気付かないことを、
真崎はいとも簡単に気付く。
俺の耳に添えた真崎の手が強くなって、
……俺は、その優しい手をそっと離した。
見たくないもの、聞きたくないことは遮断してくれる。
辛い時はすぐ察して心配してくれる。
真崎は、俺の味方。
「大丈夫だよ」
それは、真崎を安心させるためでも、自分に言い聞かせたわけでもない。
ただ単純に。
本当に、大丈夫だった。
俺は、自分でも思ってた以上に。
……この子に救われている。
~Side 時原 END~
「聞こえてるよ」
なんでだろう。
真崎はいつも俺の些細な変化に気付く。
ほんとにすごいと思う。
真崎よりもずっと前から一緒にいた和奏や爽ですら気付かないことを、
真崎はいとも簡単に気付く。
俺の耳に添えた真崎の手が強くなって、
……俺は、その優しい手をそっと離した。
見たくないもの、聞きたくないことは遮断してくれる。
辛い時はすぐ察して心配してくれる。
真崎は、俺の味方。
「大丈夫だよ」
それは、真崎を安心させるためでも、自分に言い聞かせたわけでもない。
ただ単純に。
本当に、大丈夫だった。
俺は、自分でも思ってた以上に。
……この子に救われている。
~Side 時原 END~



