「うん。それが当たり前だったから気にならなかったけど。
真崎家に来て、やっと家族っていうものを知った気がする。
……それに、結咲ちゃんと桜太くんも仲良くて羨ましい」
「仲良くないですよ!」
さすがに否定させてもらいます。
「仲良いわよ。うちは兄弟仲が冷めているから」
なんか最近も誰かとそんな話をした気がする。
「ずっと思ってたんですけど、ゆかなさんって心広いですよね。
普通、その……、シスコン気味な人って、嫌じゃないですか?」
「気味って……、桜太くんは立派なシスコンだと思うよ」
……お嫁さんの前でシスコンと断言するのはちょっと気が引けた。
なのに、それすらも気にならないゆかなさん。
やっぱり心広すぎ。
「シスコンって、マザコン並みに嫌じゃないですか?」
「普通はそうなのかもね。
……でも、私と桜太くんは普通じゃないから……」
気のせいか、ゆかなさんの顔に影が落ちた。
だけど、すぐに笑顔を戻す。
「ま、桜太くんの魅力は妹を溺愛しているところだと思うよ」
「……溺愛はやめてください」
「あはは!……じゃあ、妹を1番に大切にしているところ、ね」
1番はゆかなさんだと思うけど……。
その言葉は呑み込んだ。
きっと何を言ってもまた別の言葉で言い返されそうだから。
真崎家に来て、やっと家族っていうものを知った気がする。
……それに、結咲ちゃんと桜太くんも仲良くて羨ましい」
「仲良くないですよ!」
さすがに否定させてもらいます。
「仲良いわよ。うちは兄弟仲が冷めているから」
なんか最近も誰かとそんな話をした気がする。
「ずっと思ってたんですけど、ゆかなさんって心広いですよね。
普通、その……、シスコン気味な人って、嫌じゃないですか?」
「気味って……、桜太くんは立派なシスコンだと思うよ」
……お嫁さんの前でシスコンと断言するのはちょっと気が引けた。
なのに、それすらも気にならないゆかなさん。
やっぱり心広すぎ。
「シスコンって、マザコン並みに嫌じゃないですか?」
「普通はそうなのかもね。
……でも、私と桜太くんは普通じゃないから……」
気のせいか、ゆかなさんの顔に影が落ちた。
だけど、すぐに笑顔を戻す。
「ま、桜太くんの魅力は妹を溺愛しているところだと思うよ」
「……溺愛はやめてください」
「あはは!……じゃあ、妹を1番に大切にしているところ、ね」
1番はゆかなさんだと思うけど……。
その言葉は呑み込んだ。
きっと何を言ってもまた別の言葉で言い返されそうだから。



