すると、その中に一際目立つ高身長軍団を発見した。
「和奏」
爽がそのうちの1人に声をかけた。
男子バスケ部1年改め2年生の集団だ。みんな高身長だから目立つ。
そして、もちろん時原もいる。
「時原、おはよう」
「うん、おはよう」
鼻にかかるような甘い声。眠いのかな。
「時原は何組?」
「んー、まだ見てない」
「じゃ、私が確認してあげる」
私に任せなさいと張り切って言ったものの。
前に人がいて見えない。
背伸びをしても、ぴょんぴょんっと跳ねてみても、私の身長では無理。
とその時。
私の頭にポンッと手が乗った。
「なんかウサギみたい。ゆさぴょんだね」
顔を綻ばせて時原が言った。
その笑顔と破壊力強めの言動にボッと顔が熱くなる。
……ダメなんだって。
いつも淡々として無気力な時原がそういうことするのは殺傷能力が高いんだって。
マジで罪深いっ!
「和奏」
爽がそのうちの1人に声をかけた。
男子バスケ部1年改め2年生の集団だ。みんな高身長だから目立つ。
そして、もちろん時原もいる。
「時原、おはよう」
「うん、おはよう」
鼻にかかるような甘い声。眠いのかな。
「時原は何組?」
「んー、まだ見てない」
「じゃ、私が確認してあげる」
私に任せなさいと張り切って言ったものの。
前に人がいて見えない。
背伸びをしても、ぴょんぴょんっと跳ねてみても、私の身長では無理。
とその時。
私の頭にポンッと手が乗った。
「なんかウサギみたい。ゆさぴょんだね」
顔を綻ばせて時原が言った。
その笑顔と破壊力強めの言動にボッと顔が熱くなる。
……ダメなんだって。
いつも淡々として無気力な時原がそういうことするのは殺傷能力が高いんだって。
マジで罪深いっ!