和奏と爽にとっては友達だから意識することでもないんだろうけど、時原にとってはどうなんだろう。
「私も一緒に帰っていいかな?」
「いいよ」
私も何やってんだか。
わざわざ辛くなる選択をして……。
下駄箱で待っていた和奏と時原。
先に女バス部員からのバレンタインチョコを渡す。
「おっ、やったー」
「ありがとう」
他の男子部員と違って、素直に喜ぶ2人。
私から手渡したのはこの2人だけだからね。
そのまま4人で帰る。
校舎を出た瞬間、冷たい風が頬を切った。
そのあまりの鋭さに身体を竦める。
雪でも降ってくれれば『ホワイトバレンタイン』なんて言って、ちょっとは寒さも紛れたのに。
……いや、雪が降ってたらもっと冷え込んでいたかも。
それはやだな。
冬は人肌が恋しくなるって言うけど、こうも寒いと人肌を欲しちゃうのもわかる気がする。
だから、クリスマスやバレンタインって恋人の行事になったのかな?……なんて、冗談だけど。
「私も一緒に帰っていいかな?」
「いいよ」
私も何やってんだか。
わざわざ辛くなる選択をして……。
下駄箱で待っていた和奏と時原。
先に女バス部員からのバレンタインチョコを渡す。
「おっ、やったー」
「ありがとう」
他の男子部員と違って、素直に喜ぶ2人。
私から手渡したのはこの2人だけだからね。
そのまま4人で帰る。
校舎を出た瞬間、冷たい風が頬を切った。
そのあまりの鋭さに身体を竦める。
雪でも降ってくれれば『ホワイトバレンタイン』なんて言って、ちょっとは寒さも紛れたのに。
……いや、雪が降ってたらもっと冷え込んでいたかも。
それはやだな。
冬は人肌が恋しくなるって言うけど、こうも寒いと人肌を欲しちゃうのもわかる気がする。
だから、クリスマスやバレンタインって恋人の行事になったのかな?……なんて、冗談だけど。



