ひとつ屋根の下、憧れモテ王子は甘い愛を制御できない。



「ほっらねーー!!私の勘、的中!!」


え。
予想していたリアクションとはちょっと違ってたので、きょとんとしてしまう。


さっき、私を尋問しようと構えていた姿から打って変わって。


今はシャッなんてガッツポーズをしている。


……なんで、めぐちゃんそんなに楽しそうなの。


てっきり、もっと深刻な空気になるかと……。


「あの、めぐちゃん、怒らないの?」


「怒る?なんで?」


なんでって……。
めぐちゃんの聞き方だって威圧感半端なかったし……。


「だって、私、あの織くんと住んでること、みんなに黙ってたんだよ?織くんファン失格じゃない?!」


「いや、逆だよ。初花」


と、めぐちゃんの隣にいたちーちゃんが言う。


ぎゃ、逆??


「あんた偉いんだよ、初花!」


めぐちゃんは席から少し立ち上がると、私の肩を掴んでそう言った。