果物の甘酸っぱさと生クリームのなめらかな甘さが口いっぱいに広がって。
バニラアイスのひんやりとした冷たさが身体に染みる。
「んー!!美味しい!!これ、めぐちゃんのおごりなの?!」
「うん。初花が正直に話してくれたらね」
「えっ……」
ん?
なにを?
今気づいた。
めぐちゃん、終始ニコニコしていたけど。
目が、笑ってないね?あははは。
「私らになんか隠してるでしょ、初花」
「ひっ」
その威圧感に、パフェ用の長いスプーンが手から落っこちそうになる。
な、なんで……。
「めぐがね、初花、ママさんが出張に行ってからおかしいっていうんだよ」
と、隣に座っていたしゅーちゃんが私からひょいっとスプーンを取り上げてそのままパフェのクリームをすくって言う。
わぁお。めぐちゃん、勘が鋭どぉ〜い。



