ひとつ屋根の下、憧れモテ王子は甘い愛を制御できない。



「柳瀬くん、ありがとっっ!!今日、あんまり急いできたから道で弁当落としちゃったのかも!!それ見て拾ってくれたんだよね!!」


なんて。
とっさに嘘をつく。


こんなすぐにバレそうな嘘しか思いつかなかった自分にも泣けてくる。


でも、ここまできちゃあ、貫くしかない。


「え、」


「ねっ!?」


『話を合わせて欲しい』そんな気持ちを込めながら必死に目で訴えると。


「あぁ……うん」


織くんがそう話を合わせてくれてちょっとホッとしているのも束の間。


「ええーーそんなことある?」


なんてちーちゃんが突っ込んでくる。


こういうことには鋭いから困っちゃう。


「ほらほら、私よくカバン全開のまま歩いちゃうことあるし!」


とさらに言えば。


「あぁーまぁ初花ならそういうこと時々あるけど」


とめぐちゃんがうなずいてくれる。


ホッ。