ひとつ屋根の下、憧れモテ王子は甘い愛を制御できない。



「これ」


「はっ、」


織くんが手に持っていたものをこちらに差し出してくる。


こ、これは……桃色のランチバック。


私のお弁当だ!!


「え、これ、初花の弁当じゃん!なんで織……柳瀬くんが持っているの?!」


私が受け取る前に、めぐちゃんが私の後ろからそう言う。


そりゃそう突っ込まずにはいられないに決まってる。


一気に冷や汗が止まらない。


完全に注目の的。
ここで何かを間違えたら、私が織くんと住んでいることがバレちゃうかもしれなくて。


この場をどう切り抜けようかと頭をフル回転させていると、


織くんが先に口を開いた。


「……今、白井さん俺の家に───」


っ!?


「あぁー!!」


慌てて、織くんの声に、その10倍ぐらいの大きさの声を被せる。