ひとつ屋根の下、憧れモテ王子は甘い愛を制御できない。



朝、織くんよりも家を早く出るように努めて4日目の朝。


日直があるとか、委員会の仕事があるとか、友達と待ち合わせしているとか、嘘を言って。


心苦しいけどしょうがない。
己を守るためだ。


織くんはみんなの織くん。
独り占めなんかしちゃいけないから。


今日も急いで柳瀬家から出て早歩きで学校へと向かって。


明日はなんて理由で家から早く出ようかと悩みながら教室に着いて少し経って。


「おはよー初花!」


めぐちゃんたち3人が登校してきた。


「おはよーみんな」


挨拶して、いつものようにたわいもない話をしていると。


廊下側から歓声が聞こえた。


おなじみの光景。


織くんが登校してきたんだとみんなで顔を廊下側に向けると。


「……白井さん、いますか?」


へ。


な、なんで。