ひとつ屋根の下、憧れモテ王子は甘い愛を制御できない。



「織くんだ!」


っ?!


その声に、心臓がドクンと大きく鳴った。


クラスのほとんどの女子が一斉に廊下に目を向けて、私たちもいつものように彼を見る。


『今度、会わせてよ』って。


あなたたちが今、見惚れているその方こそ、私と一緒に住んでいる男子高校生なんですよ。


すごい不思議な気分。


さっき一緒に私と歩いていたはずの男の子がみんなのうっとりした目に見つめられながら歩いている。


織くんの周りだけが本当にキラキラで。
まるで日に照らされた海の波みたいに光り輝いてて。


そんな彼と、昨日も今朝も一緒にご飯食べて話していたなんて。


学校での私たちの距離はこんなに遠いのに──。


バチッ。


へ。


今……織くんと。


「え?!今、織くん、こっち見てなかった?!」


そう騒いだのはめぐちゃんで、ちーちゃんやしゅーちゃんもそれに続く。


「やっぱりだよね!うちも思った!」


「え!私らそんなにうるさかったかな!!」


「……っ、」


ど、どうしよう。


顔に熱が集中する。
学校で、織くんと、目が合ってしまった!!