ひとつ屋根の下、憧れモテ王子は甘い愛を制御できない。



「あれ、初花なんか息切れてない?」


「もしかして寝坊?ママさんいないと心配だなー。明日からうちら交代でモーニングコールしようか?」


「それとも、いっそ泊まりに行こうか?」


っ?!


「なっ、」


ヤバい。


みんなには事前に、ママが出張で3ヶ月いないことやママの見送りで学校を休むとは伝えていたけれど。


おうちのことはなんて説明していいかわからなくて伝えていなかったんだ。


てか本当のこと言えるわけないよ……。
だから今も、ダッシュしてこうして息を切らしているわけで。


でも流石に、マンションで1人って嘘つくのも、めぐちゃんたちが本当にうちに押しかけてきたときに困るし。


「あの、実は……」


私は呼吸を整えながら、織くんの名前は出さずに、ママの同期である愛菜さんが3ヶ月お世話してくれることになって今は彼女のうちにいることを話した。