ひとつ屋根の下、憧れモテ王子は甘い愛を制御できない。



あの織くんに名前を呼んでもらったのにそれを無視するなんて。重大犯罪である。


でも、しょうがないんだっ!!


あの子たちに勘違いされて噂でも流されちゃったら、あたしゃ、学校で生きてられん。


本当にごめんね、織くんっっ!!


明日から時間ずらしていかないと……。


あそこで気が付かなかったら、学校まで織くんとついてしまってたよ。危ない危ない。


「はぁ……はぁ……」


こんなに猛ダッシュしたのなんて、小学生のころ、学校の帰り道で犬に追いかけられたとき以来だ。


絶対明日身体のあちこち痛くなってるわ……。


なんとか教室に着いて自分の席にカバンをかけた瞬間。


「うぉっ、」


トンッと肩に重しが乗ったような感覚に声が出る。


「おっはよー!初花!」


「ひとりで寝れた?」


「ママさん、無事に出発できて良かったね〜」


と、めぐちゃんたちが私を囲う。


頼むから今はその、体重かけるやつやめてくれめぐちゃん……死んでまう。