今話しているのは、私の最大の推し。
いつも遠くから見て憧れている存在だ。


まだ半信半疑だけど、見れば見るほど、話せば話すほど、現実なのかもしれないと思う。


そんな彼と同じベッドに寝てしまったなんて……。


「……白井さんにしかしないよ」


え。


「それに、白井さんは知らない人じゃない」


な。


ただでさえ、織くん過剰摂取で死んじゃいそうなのに。


なんてこと言っているの。


やっぱりこれは、都合のいい夢だと思う。


織くんが、私のことを知っているって一体どういう───。


「白井さん、学校で俺のことよく見てるよね。友達と」


「……っ、」


これはあれだ。


白井初花、人生終了のお知らせだ。