「……織くん、初花のこと本当に好きだったりしない？」


「はっ？」


めぐちゃんなにを言い出すんだ。


「てか、あれもう好きじゃない？織くんのあの感じは」


「ちょ、ちーちゃんまで……」


「だって吉村さんのことがあった後も、一緒にサボったりしてさ。それも織くんの方から提案したわけだし」


しゅーちゃんのセリフに、顔が熱くなる。


待ってくれ待ってくれ。
みんな、私と同じ織くん推し活部だよね？！


なんでいきなりそんなこと言うの！


それにどうしてそんなに冷静なの？！


「そしてさっきはあんな大胆に差し入れでしょ？」


「いくら一緒に住んでるとは言っても、あそこまでやるかね」


「えええ、ちょっと待ってストップ！なんで！え、ちょ、私たちは一緒に織くんを推して来た仲間でしょ！それなのにそんな……」


早口でしゃべる私を制するように、めぐちゃんが席から立ち上がって私の両肩に手を置いて。


こちらをジッと見つめてきた。


ゴクンッと喉が鳴る。