ひとつ屋根の下、憧れモテ王子は甘い愛を制御できない。



「ねぇ、みんな!織くんからの差し入れだよ!どうする?!食べられる?!額縁に飾る?!」


織くんの背中を見送って、クルッと身体を教室に向けて言えば、


ワッと教室中が盛り上がり出した。


「悩む……体内に織くんを注ぎ込みたい気持ちもある、が、飾ってもおきたい」


「や、別にこれ織くんが買ってきてはくれたけど織くんそのものではないので。しゅーちゃん」


「織くんが触れたものそれはすなわち織くんだろ!」


「……お前ら本当にバカだな」


と山口くんが呆れたように言う。


ワイワイ話しながらお菓子をみんなに配って。織くんの気遣いに改めて感謝の気持ちが溢れ出す。


どんだけできた男なんですか織くん。