ひとつ屋根の下、憧れモテ王子は甘い愛を制御できない。



吉村さんからの嫌がらせが起きた時は、どうなることかと思ったけれど。


またこうしてクラスメイトと普通にわちゃわちゃと話せるようになったことが今はものすごく嬉しい。


吉村さんからの嫌がらせが止まってすぐ、見て見ぬふりしていたことや、吉村さんが犯人だってわかっていたけれど言えずにいたことを謝って来てくれた子も何人かいたし。


過去に苦しかったことは変えられないけれど、そういう言葉をもらえるだけで全然違う。


「山口超ハーレムじゃん、喜べ」


「お前らに囲まれても嬉しくねぇよ!」


「あらら、恥ずかしがり屋さん」


「ほんと、最悪……」


みんなにいじられた山口くんが疲れたように呟いたとき、授業終了のチャイムが鳴り響き。


休憩時間が始まった時だった。


「……白井さんいる?」


っ?!

その声に、みんなが一斉に扉の方に目を向ける。