ひとつ屋根の下、憧れモテ王子は甘い愛を制御できない。



みんなとは、笑って過ごしたい。
時間がもったいない。


「あの、みんな、ほんとありがとう……最近こんな話ばっかでごめんっ」


と、お箸を置いて、みんなに謝る。


「え、まじで初花が謝ることじゃなくてさ!」


「いや!その、できれば、この話は、もう、やめよう!」


しゅーちゃんの声を遮るように、はっきりとそう言った。


「初花……」


「本当に、みんなが私のことを思ってくれてるのは伝わってて、すごくありがたい。でも、私は、みんなと少しでも多くたくさん笑ってたい。ごめん。こんなわがまま」


「初花……」


とめぐちゃんの呟く声がする。


せっかく心配してるのに、なんて思われないか不安でうつむいていると、ポンとちーちゃんが私の肩に手を置いた。