ひとつ屋根の下、憧れモテ王子は甘い愛を制御できない。



「よかった……。あの子、友達少なくてね。だから初花ちゃんみたいな可愛らしい子が仲良くしてくれると嬉しいなって」


「そんなとんでもないっ!私も仲良くしたいです!改めてよろしくお願いしますっ!」


危ない……。
気まずい空気になるのだけは絶対に避けたかったから、なんとか誤魔化せてよかった。


まったくママったら、ちゃんと説明してよね!!


同学年の男の子か……一体誰だろう。
私の知ってる子かな。
同じクラスだったりして。


ちょっとドキドキしちゃうけど。


でも今の私には、恋をしたいって感情はないから。正直、異性ともあまり深く関わりたくない。


とにかく、愛菜さんや息子さんに出来るだけ迷惑をかけないようにすることだけを考えよう。


大人しく、静かに。うん、そうだ。


愛菜さんとお茶を飲みながら少しお話をして。


そのあとは、私が今日から使う2階の部屋や水回りなどを愛菜さんに案内してもらってから、


ふたたび部屋に戻って、ひとり荷解きを始めた。