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愛菜さんへのサプライズバースデーパーティーを無事に終えることができ。
愛菜さんが早速、私がプレゼントした入浴剤を使うと、ルンルンでお風呂に入っている中。
ほわほわとほっこりした気持ちでお皿を洗う。
楽しかったな……。
毎日が、好きな人の誕生日ならいいのにと思えるぐらい、素敵な日だった。
愛菜さんともさらに仲が深まったと思うし。
「白井さん、今日は何から何までほんとにありがとう」
愛菜さんの喜んでいた顔を思い出していると、お皿をさげに来た織くんにそうお礼を言われる。
こうやって、織くんが隣に立つことにも、だいぶ慣れてきたかも。まだちょっとドキドキはするけれど。
慣れたら慣れたでそれは怖い。
推しに慣れるとか。あってはいけないぞ。
「いや私は何も!私が勝手に色々提案したのに、織くん全部いっしょにやってくれたし。こちらこそありがとう!愛菜さん、喜んでくれて本当によかったねっ」
「うん」
と織くんに柔らかく笑いかけられれば、私の頬も自然とゆるゆるになってしまう。



