ひとつ屋根の下、憧れモテ王子は甘い愛を制御できない。



恐る恐る、織くんの髪にふたたび手を伸ばして触れる。


「うわ〜!!本当にすんごいサラッサラ……」


見た目以上に細くて柔らかくて。


織くんちにお世話になっている私も、同じシャンプーを使っているはずなのに。


こんなにも違うのか……。


やっぱり生まれ持ったものってすごい。


「……白井さんだって、」


「へっ……」


一瞬伏せた織くんの目が、こちらを向いて上目遣いでジッと見つめてくる。


今まで以上に織くんと距離が近いと気づいた時には、彼の手が私の髪に触れていて。


「白井さんの髪だって、すごく綺麗だよ」


「……っ、」


さっきまで雨に打たれて冷えていたはずの体が一気に熱くなる。


あぁ……心臓がうるさい。
織くんは天然で、異常に優しいからそういうことを言ってしまう、わかっている。


わかっているのにドキドキしてしまうのは、織くんのこの完璧な顔面のせいで。


相手が私で良かったよ!!
こんなの絶対、他の人だったら思わせぶりになっちゃうんだからね!!