ひとつ屋根の下、憧れモテ王子は甘い愛を制御できない。



美味しいクリームシチューを3人で食べ終わったあと。


ゆっくりとお風呂に浸かる。


「はぁ……」


なんだか、めぐちゃんたちに同居のことを打ち明けられてすごくすっきりしている自分がいる。


嫌な顔せずに聞いてくれたし。


最終的には、みんなが織くんの恋を応援するって言ってくれたのも嬉しくて。


彼女たちが友達で良かったと改めて思った。


めぐちゃんたちは絶対に言いふらすことないだろうし。


あっ……。


『言いふらす』
そんなワードが脳内に浮かんで、今朝のことを思い出す。


そういえば……あのこと、まだ、織くんに謝罪していない。


私がここにお世話になっているせいで付き合っているなんて噂が広まってしまったんだ。


そんなこと、嘘でも、織くんの好きな人の耳に入るのは嫌だっただろうし。


それに、織くんがちゃんと否定してくれたことですぐに騒ぎが収まってくれた。


そうだ。ゆったりとお風呂に入っている場合じゃない!!


バジャンと、勢いよく湯船から上がって。
急いで身体を流してからお風呂から出た。