ひとつ屋根の下、憧れモテ王子は甘い愛を制御できない。



「みんなだから話したけど、こんなの学校でバレたら私、確実終わりだよね」


「まぁ、織くんファン多いからね〜」


めぐちゃんがそう呟いたタイミングで、ちーちゃんが注文したパフェが運ばれてきて。


みんなでつついて食べる。


「……みんなは、嫌じゃないの?私が織くんちにいるの。……ずるい、とか」


「いやまあ少しはいいなーとは思うけどさー。ずるいっていうのはないよ。だって織くんちに同居が決まったのは初花が意図的に仕組んだことじゃないでしょ。運命だよ」


「そうそう。逆に、こんな貴重な話聞けて私らすごいラッキーだよ!!」


「ちーちゃん、しゅーちゃん……」


ふたりの言葉に泣きそうになる。


と同時に、少しでも3人からよく思われないんじゃないかと心配していた自分を恥ずかしく思う。


「うん。それに、初花だから、織くん、肉まん半分個にしたのかもしれないじゃん」


「え……どゆこと?」


めぐちゃんのセリフに聞き返す。