ひとつ屋根の下、憧れモテ王子は甘い愛を制御できない。



「でかした、初花。でかした。いいか、皆の者。この話はここだけの秘密だ。一切他言することな許されない。もし、この掟を破ったものがいたなら、即!!死刑!!」


「「押っ忍!!」」


と、しゅーちゃん、ちーちゃんの大きな返事。


これぞ織くん信者である。


みんなが存分に織くんの直筆を楽しんだあと、ノートを片付けて。


ちょっとクールダウン、と言ってちーちゃんが追加でいちごパフェを注文した。


「……えぇ、まじか、今実感してる。初花、織くんと本当に住んでるんだね……」


「……うん、ごめんまじで私なんかが、」


「え、どした急に。さっきまで一緒に盛り上がっていたのに」


と笑いながらめぐちゃんがツッコむ。


「……いやぁ、盛り上がったからこそだよ。後に冷静になるというか……」


「賢者タイムじゃんわろた」


なんて言ったしゅーちゃんに「朱音下品っ」とちーちゃんが一喝するから、


しゅーちゃんがさらに「なにが!なにが下品なの!え!」なんて大げさに騒ぐ。