時計を見る暇さえもない。


俺は、生徒会長として文化祭をスムーズに進行するための業務で手一杯だった。

去年もしたとはいえ、他の生徒のように文化祭を楽しむ余裕さえもない。


…だけど。

どうしても、行きたい場所があった。


あとからじゃダメだ。

今じゃないと。


だから、俺は気づかれないように業務から抜け出すと、ある場所へと向かった。


それは、2年B組。