「文化祭の花火ならまだ来年もあるが、この日のこの時間だけは、もう二度と戻ってこねぇぞ」


秋都もバカじゃねぇんだ。

オレのこの言葉の意味…、わかるよな?


すると秋都は、指示を出すときに使っていたメガホンをオレに差し出した。


「…なんだよ、これ?」

「まだ、俺には花火後の後片付けの仕事も残ってるんだよ。…だから、代わりにお前がしろよなっ」


黙ってそのメガホンを受け取ると、思い切り秋都の背中を叩いてやった。