むしろ今は、清々しい気持ちでいっぱいだ。

この花火を見ていたら、尚さら。


「…でも、秋都はどうなんだよ?」


オレは、平然を装って花火を見上げる秋都に視線を向けた。


「もし、このままモカと夏芽が付き合ったとして、お前は後悔してねぇの?」


オレだったら、イヤだけどな。

モカと夏芽が付き合うことよりも、自分の気持ちを伝えられなかったことのほうが。