「屋上?1人でか?」

「夏芽といっしょだよ」


その言葉に、一瞬秋都の動きが止まった。

生徒会のメンバーの質問にもしどろもどろで、急にキレがなくなった。


秋都のヤツ、すっげー動揺してんじゃん。


そんな秋都の指示で、なんとか打ち上げ花火のセッティングが完了した。



ヒュ〜〜〜〜…、ドーンッ!!


大きな一発が上がり、文化祭のフィナーレを告げる花火が始まった。