♧♡四季島家のメイドさん♤♢

結果、オレは夏芽に負けたけど、モカに告白したことにはまったく後悔はしていない。


「それにしても、夏芽が間に合ってよかったな」

「…えっ?」

「“花火”!いっしょに見たいんだろ?」


本当は、オレがモカと見たかったんだけどな。

しゃーなし、夏芽に譲ってやるよ。


「がんばれよ、モカ」


好きな女が幸せならそれでいい。

その相手が、たとえオレじゃなくても。