「あの…、冬里くー…」
しかし、そのとき。
「…モモ!!」
後ろから、声がした。
その声の主は、振り返らなくたってわかる。
タイミングがいいんだか、悪いんだか…。
モカには聞こえないくらいの小さなため息が漏れた。
「…ちぇっ。夏芽に邪魔された」
ケンカじゃ、だれにも負けたことねぇのに。
夏芽本人が現れたら、オレに勝ち目はない。
初めて味わった…“敗北”だった。
しかし、そのとき。
「…モモ!!」
後ろから、声がした。
その声の主は、振り返らなくたってわかる。
タイミングがいいんだか、悪いんだか…。
モカには聞こえないくらいの小さなため息が漏れた。
「…ちぇっ。夏芽に邪魔された」
ケンカじゃ、だれにも負けたことねぇのに。
夏芽本人が現れたら、オレに勝ち目はない。
初めて味わった…“敗北”だった。



