♧♡四季島家のメイドさん♤♢

できることなら、夏芽からモカを奪ってやりたい。

モカをオレだけのものにしたい。


…だから。


「夏芽なんてやめて、オレにしろよ」


夕日を眺めるモカを、後ろから抱きしめた。


…このまま、離したくねぇ。


オレの突然の行動に驚いて、一瞬声が上擦るモカ。


「…待って、冬里くんっ。どうしちゃったの…!?」

「どうもしてねぇよ。オレ、お前みたいな女…初めてなんだよ。なにがあっても泣かねぇし、可愛げねぇし」