そんなことよりも、保健室の出来事以来、地味女といっしょにいると、なぜだか胸の鼓動がやけに速い。

うるさいくらいだ。


あいつだって、俺のことなんてキライなくせに。

頼りにきてんじゃねぇよ。


でも俺は、あいつの涙を見たときに思った。

あいつに嫌われていたって、俺はあいつの笑顔をいつまでも守ってやりたいって。