♧♡四季島家のメイドさん♤♢

国語のババアも突然のオレの登場に、目を丸くしている。


ババアこそ、なに地味女相手に熱くなってんだよと言ってやりたかったけど、あえていつものいい子ちゃん冬里くんの顔を作る。


「先生、授業中にすみません。ちょっと届け物をしにきただけです」

「届け物…?」


ほら、すぐ騙されてる。

授業中に乱入したって、オレは特別に許される。


オレは地味女の席まで行くと、脇に抱えていた国語の教科書を差し出した。