そんなことするようなタイプじゃないでしょ。


…2つの顔を持つ僕のギャップで、あのままいけば桃ちゃんを落とせたかもしれないのに、秋都が入ってきたことによって、とてもじゃないがそんなムードではなくなった。


「冬里も待ってるから、早く入ったほうがいいぜ」

「そうだね。冬里、怒らせるとこわいからっ」


僕はそう言って、仕方なく桃ちゃんの部屋から出て行った。