「今日は、桃ちゃんにいいものを持ってきたよ」


仕事終わりの時間を見計らって、桃ちゃんの部屋にやってきた。

大学が再開して、課題やなんやと最近忙しかったから、桃ちゃんの部屋にくるのは久々だ。


桃ちゃんに差し入れとして、ちょっと有名な洋菓子店のケーキをプレゼントすると、想像以上に喜んでくれた。


ホストの仕事で客と駆け引きしている僕にとって、この純粋な笑顔は眩しすぎるくらい。