修学旅行から、数週間後。


学校から帰宅後のメイドの仕事も済ませ、お風呂に入って部屋へ戻る。

すると、ドアがノックされる音が聞こえた。


入ってきたのは…。


「桃ちゃん!」


春陽さんだった。


春陽さんは、あたしの仕事終わりにしばしば部屋に遊びにきてくれる。

最近は、大学が始まって忙しかったみたいで、この部屋にくるのは久々だ。


「久しぶりですねっ。こんな部屋ですが、…どうぞどうぞ!」