♧♡四季島家のメイドさん♤♢

ふと、俺たちを見下ろす人混みの中に、牛乳ビンの底のようなメガネをかけた男子を見つけた。


「…おい!そこのお前!」

「ボ…ボクですか!?」

「お前、医者の息子だろ!?人工呼吸の仕方くらい…わかるよな!?」

「そ、それは…わかるけど……」


今この場で人工呼吸を行えば、まだなんとかなるはずだっ。


「じゃあ、こいつを頼む!」

「…無理だよ!人形相手にしかしたことがないんだから、本物の人だなんてっ…!」