♧♡四季島家のメイドさん♤♢

崖っぷちでもめげない芯の強さは、お母さん譲りなのかもしれない。


「大家さん、ちょっとここで待っててもらえませんか!?少しなら、今払えると思うのでっ…」

「少しならいいわよ、そんなの。私、今から出かけるところだから暇じゃないの」

「…そうですか」

「そのかわり、明日ちゃんと払ってもらいますからね!一銭たりともまけませんからっ」


大家さんはそう言うと、プイッと顔を背けてアパートの階段を下りて行った。