そんなあたしに、夏芽先輩は白い袋を差し出した。

中を見ると、いろんな種類のパンやおにぎりが入っていた。


「モモがお腹空いてると思って、コンビニで買っておいたんだ〜。なにが好きかわからなかったから、適当に買ったんだけど」

「…夏芽先輩!ありがとうございます!」


夕食を食べ損ねたあたしのために、予め買っておいてくれたんだ。

その優しさだけで、豪華バイキングに参加できなかった悔しさが、一瞬にして吹き飛んでしまった。