♧♡四季島家のメイドさん♤♢

その優しさを、他のだれかに向けてあげてくれっ。


「あの〜…。ありがたいんですけど、あたし、好きな人がいるので…」


今目の前にいるのが夏芽先輩だったら、キュンして倒れてしまうだろう。


「好きな人…!?そんな人がいたって構わない!必ずぼくのほうがいいと証明してみせるからっ!」


…うわっ、すっごいポジティブ。

やんわりと断るだけじゃ、まったく響いていない。