♧♡四季島家のメイドさん♤♢

「アッハッハ!今どき、“旅”って!」

「お嬢ちゃん、ファンタジー小説の読みすぎなんじゃないの?」


お腹を抱えて笑っていて、まったくあたしの話なんて聞いてくれない。


見るからに、ガラの悪そうな2人。

それもそのはず…。


「実はね、お父さん。ウチに、お金借りてるんだよ」

「それで、支払い期限が過ぎてもなにも言ってこないから、わざわざおじちゃんたちが出向いたってわけ」