リビングへ行き、モモにお願いすると、すぐに朝食を運んできてくれた。


朝はあまり量を食べられないおれのために、いつもシェフは他よりもおれの分は少なめに作ってくれている。


そうして、今日も文句のつけようのない朝食を味わっていると、おれのスマホが鳴った。

見ると、今日撮影予定のカメラマンからの着信だった。


〈おはようございまーす〉

〈おはよう、NATSUME!今日も気の抜けたあいさつだな〉