気持ちのいい眠りの中に、ぼんやりと響いたドアをノックする音…。


「夏芽先輩〜!朝食の用意ができましたよ〜」


まるで、小鳥のさえずりかのようにおれの眠気を覚ましてくれる声の主は…モモだ。


モモは、かわいいおれの後輩。

他校のテニス部だったモモだけど、明るくて無邪気で元気なところに自然と惹かれていった。


しかも人懐っこくて、かわいすぎて頭をわしゃわしゃと撫でたくなるくらい。