いつものように、変わらない朝。

変わったことといえば、今日は珍しく兄弟4人が揃っていることくらい。


僕の日課は、朝食のあと、リビングのイスに腰かけて、小説を読むこと。


冬里が大音量でテレビゲームをしていても、集中している僕の耳には入ってこない。


第2章を読み終え、そろそろ物語が動き出しそうな第3章のページをめくろうとしたとき、リビングのドアが開いた。