突然のことでびっくりしたけど、もしかして春陽さん、あたしの前髪にゴミがついていたとかで、それを取ろうとしてくれていたのかな?


きっとそうに違いない!


イケメンに迫られてドキドキしそうになるだなんて、あたしも少女漫画の読みすぎだ。

現実にそんなことが起こるわけないんだしっ。


今日はもう寝よっと。



きぬゑさんから渡された真新しいメイド服を枕元に置き、その日あたしは何事もなかったかのように眠ったのだった。